やりにくいをやりやすく!独創的な情報加工の薦め Vol.34【神奈川 物流請負】
- 2025/12/17
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実践トコログやりにくいをやりやすく!独創的な情報加工の薦め
こんにちは。IT3の大塚です。
第六期拓未会としての任期を終え、こちらのテーマに帰ってきました。
拓未会のトコログでは風土醸成に関する話題で書いていましたが、
独創的な情報加工の薦めというテーマでも、風土に関する話題を扱いたいと思います。
IT、AI、DX……主に情報(データ)を扱う分野に風土が関係あるのか?
と思った方も多いかもしれません。実は結構関係あるんです。
IT化、DX化、AIの導入。これらを行うのは人です。
そして実際にそれらを使いこなさなければならないのは現場で働く人たちです。
実際にツールとしてそれらを扱うことになる人たちを差し置いて、
いきなりトップダウン的に「今日からDX化をするからこの機材を使ってくれ」と
誰も知らないようなシステムやAIを持ってきたとしたら……どうなるでしょうか?
あるいは、「きみたちの事務仕事を全自動化してくれる
プログラミングの達人を連れてきたから協力してやってくれ」
と言ってきたとしたら……素直に受け入れられるでしょうか?
なかなか受け入れるのが難しいんじゃないかなと思います。
その理由としては、
1,そもそもDX化する必要性を感じていない
2,この機材や人が何をできるのかが分からない
3,仕事のやり方を変えたくない
4,自分の仕事を奪われたくない
5,いきなり現場にやってきて何言ってんだコイツ?
などなどありますね。
特に番号が大きくなるほど拒絶の大きな理由になるでしょう。
日頃から会社の売り上げや現場の効率性、
そして会社の将来の姿を見ている管理職、経営層ならば
DX化する明確な理由や必要性を持っているでしょう。
一方で、現場の方々は日々の業務を確実に回すことが最優先であり、
将来のDXを考える余裕が生まれにくいのが実情です。
このDX化したいと考えている人とDX化の必要性を感じていない人のギャップを埋めるのが、
私が所属するIT3の仕事の隠れテーマ『DX化機運の高まる風土醸成』だったりします。
どうやってDX化機運の高まる風土醸成を行っているのか……
色々とありますが、代表例として一つEUDを上げておきます。
EUDとはエンドユーザーディベロップメント
「現場で働く人たちが自分たち自身でシステムを開発する」という意味です。
私たちIT3は実際に現場で働く人たち(の中で少しでも事務作業に携わる人たち)
を対象にITゼミを開催し、実際の仕事上の課題を
ExcelVBAでどうやって解決するのかの実践練習をしています。
このITゼミを通じて身につく力は以下の4つです。
1,どこに問題(改善点)があるのかを発見する力
2,ヒトがやる仕事、機械がやるべき仕事を見分ける力
3,どうすれば改善できるのかを調べ、考える力
4,実際に改善する力
ITゼミの効果は、現場の人たちがEUDできるようになる、というだけには留まりません。
一番身近にいながらも未知の存在だったExcelVBAに触れることにより、
DX化の土台ができるのです。
つまり先に上げた5つのDX化を受け入れるのが難しい理由が、
ITゼミで身につく力を通じて受け入れる理由へ変化していきます。
1,そもそもDX化する必要性を感じていない
→DX化できるならしたほうがいいじゃん
2,この機材や人が何をできるのかが分からない
→この能力があるなら、きっとここに活用できるはずだ
3,仕事のやり方を変えたくない
→VBAを仕事に加えただけでこんなにも楽になるならもっと変えたい
4,自分の仕事を奪われたくない
→自分の仕事はヒトにしか出来ない仕事なんだから機械には奪えない
5,いきなり現場にやってきて何言ってんだコイツ?
→いつも力になってくれる人が言うんだからやってみよう
DX化で一番大切なのはそれまでに培った成功体験です。
自分で作った小さなシステムの成功や仲間が作った小さなシステムの成功による
「あっ、コレめっちゃ良いじゃん」を積み重ねることで、
大規模な自動化・システム化・DX化への抵抗感が和らいでいくのです。
といったところで『独創的な情報加工×風土』を終わりにします。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
~物流請負のトーコン 神奈川、千葉、埼玉、静岡~
トーコンではお客様に合わせた柔軟な物流請負サービスの他に、
プラダン(プラスチックダンボール)の加工・製造・販売業務も行っています。
過去の制作事例等、詳細についてはプラダン加工.comをご覧ください。