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社員満足を高め組織を動かす!社員を成長させる経営術 Vol.60『新規現場立ち上げ』【埼玉 物流請負】

実は、この数カ月、ある事業所の新規現場立ち上げで、社内が落ち着きません。
その事業所は、もともと20名程度の現場でした。
それが現場責任者の情熱と、所属メンバーの確実な仕事により、
お客様からの信頼が増すと共に、どんどん規模が拡大し、23年4月からは50名規模。
そして今年の5月からは一挙に倍増したのです。

しかし、あまり急激な拡大の無理が出たのか、その新規現場で、
いろいろな問題・課題が発生しています。
今回の新規現場請負は、正直その事業所の規模というより、トーコンの実力からしても、
『ムリ』を通り越して『ムチャ』な取り組みだったと、GOサインを出した当事者としては、
社内外の関係する人達に頭を下げる思いです。
が、しかし、どれだけトーコンの実力以上の取り組みであろうが、
お客様の信頼を裏切ることは出来ません。
社内一丸となって、正常化に取り組んでおり、やっと混乱収束のめどが立ってきました。

では、どのような問題・課題があり、それにどう取り組んだのか。
労働集約型の現場では、やはり【人】なんですね。
そうなんです、他の要素も色々あるのですが、結局【人】に行きつきます。

例えば、もともとトーコンが受け継ぐ前からその現場に居た人が辞めて、
新たな人を採用する。当然教育が必要になります。
ところが、現場が混乱していると、その頼れる教育係が辞めた人の交代要員として
実作業に入らざるを得ず、新人さんへの十分な導入教育が出来ない。
すると、そこには往々として品質や安全上の問題・課題が発生する。
そうなると管理者はその処理に追われ、現場の管理が手薄になる。

すると今度は、それが起因し、また新たな課題が発生する。
その繰り返しになり、現場がどんどん負のループに入ってしまうのです。

ですから、その負のループを止めるため、社内の別の事業所から
信頼できる人を異動・応援に出す必要があります。
役員や、部長、課長が一時的に見回ってもダメなんです。
要は信頼し、安心して作業を任せる人を増やすことが、
現場の混乱を収束する大きなポイントなんですね。

でも、それって、結局、応援や異動で人を出した現場からすると、
すごく大きな負荷が掛かることになるんです。
そのことが分かっていても、仲間を助けるため、最大限の協力をしてくれるのが
トーコンの社員なんですが、でも、ホント申し訳ない気持ちで一杯です。

先に述べた様に現場拡大という大きなチャレンジに対し、
私がGOを出した結果混乱している現場。
そしてその収束に信頼できる仲間を送り出してくれている現場。
大きな負荷が社内のアチコチの現場にかかっているのは事実です。
最近の私は、社内の現場に顔を出すたび、頭を下げて謝ってばかりです。

でもですね、私の社長時代に、何回か現場が大混乱した経験があります。
そして、思い返せば、それを乗り越えることで、会社は一段と強くなりました。
社内の連帯も深まりました。

きっと、過去と同じように、この混乱を乗り越える事で、
トーコンは更に強い、良い会社になると、私は確信しています。


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